MIDI検定3級を受けてきました

先日(2024/12/1)、MIDI検定3級を受けてきましたので、その報告をします。

MIDI検定はMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格を理解して活用できる能力を図る検定であり、DTM をやるサウンドクリエイター向けのものとなっています。

会社で必要だったので受けてきました。

MIDI検定とは

MIDI検定はMIDI規格を広く普及するために音楽電子事業協会(AMEI)によって運営されています。4級から1級まであり、4級は入門レベル、3級は基礎レベル、2級は音楽制作実務者レベル、1級はプロレベルです。

4級については随時実施されていますが、3級から1級は年に1回だけ実施されます。3級と2級1次は12月、2級2次は2月、1級は8月に行われます。

AMEIが公開しているMIDI検定受験者数と合格率受験者数によれば、2023年の受験者数は521人、合格率は3級が64.69%、2級1次が54.79%、2級2次が72.22%、1級が47.62%だそうです。

申し込み

MIDI検定3級の申し込みはMIDI検定サイトの申し込みフォームから行います(正直言って会社から申し込んだのでよくわからない)。

MIDI検定サイト:https://www.midilicense.com/

2024年ではMIDI検定3級の申し込み期間は9月9日~11月5日でした。

MIDI検定3級の受験料は3850円(消費税込み)のようです。

出題される問題

MIDI検定3級はオンライン試験であり、合格基準点(80点/100点)を超えることで合格となります。

  • 問題形式:選択問題
  • 試験時間:60分
  • 問題数:96問~98問

問題については以下のMIDI検定公式ガイドブックから出題され、試験中にガイドブックの持ち込みが可能となっています。ただ、試験時間60分の間におよそ100問解く必要があるため、ガイドブックで確認できる時間は少ないです。

2024年度では以下の問題が出ました。

  • 蓄音機の説明として正しいものを選んでください。
  • General MIDI System(GM)は音源の[ ]を規定した共通の音源規格です。([ ]にあてはまる選択肢を選ぶ)
  • コントロールチェンジのコントロールチェンジナンバー 7(CC#7) は[ ] で、該当する M I DI チャンネルの音量を調節するコントローラーです。([ ]にあてはまる選択肢を選ぶ)
  • ピアノロールがどの譜面から入力されたか選択する問題

初見だと結構難しいのですが、過去問でほとんど同じ問題が出てくるので、過去問を解けばそこまで難しくはないのかなと思います。

勉強

学習時間は以下となります。

  • 日数:2日間
  • 学習時間:約6時間

受験講座を受けて、MIDI検定3級の大枠をつかみました。講座については会社で受けることができました。講師の方曰く、MIDI検定3級ではイベントリスト(楽譜の読解)の問題が重要とのことで、重点的に教わりました。

また、試験前日に3年分の過去問を解きました。最初解いたときは2時間くらいかかってしまいました。ただ、他の過去問を解いたとき、ほとんど同じ問題であったため、2回目は時間内に解くことができました。

試験当日

オンラインの筆記試験のため、一週間くらい前に解答用紙が住所に届けられました。

また、試験はZOOMウェビナーDropBoxを使用するため、接続確認テストも一週間前に行われます(私は用事があって参加できなかったけど)。ZOOMウェビナーについては登録が必要なため、前もって登録しておきました。

試験開始の30分前にZOOMウェビナーに参加して、ガイドブック片手に待機していました。待機中はZOOM会議から音楽が流れており、その音楽がとても昭和を感じさせました。

問題冊子のPDFについては試験開始の10分くらい前にZipファイル化されて渡されました。Zipファイルの解凍にパスワードが必要であり、試験開始直前に試験官からパスワードが教えられるというかんじでした。

問題については少し過去問からひねった問題が出され、少し焦りましたが、打楽器の楽譜を読む問題以外は全問解くことができました。

試験終了後は解答用紙をカメラで撮影して、DropBoxに提出しました。それから解答用紙と一緒に届けられた返信用の封筒に解答用紙を入れて送付いたしました。

試験結果

2024年12月17日に試験結果が通知され、無事合格できました。

自己採点だと4問くらい落としていましたが、合格できてよかったです。

感想

全体の感想

感想としてはMIDIの規格を理解するよい機会になったなと感じます。MIDIについてはいままでノートオンとノートオフくらいしか知りませんでしたが、MIDI検定3級を通して、それ以外のMIDIメッセージや GM という推奨規格について知れたのは大きかったと思います。

また、時間をかけずに合格することができるため、MIDIについて少し興味がある人は試しに受けてみてもよいのかなと思います。

今後について

MIDI検定3級を受けてみた感想について書きました。つぎはMIDI検定2級に挑戦してみたいですね。ただ、MIDI検定2級は1年後のため、しばらく待とうと思います。